ルーブル美術館展
写真の京都市立美術館のルーヴル美術館展に行ってきました。で、今回の展示は『古代ギリシア芸術・神々の遺産』ということで、彫刻がメインの展示でした。
個人的に彫刻より絵画の方が鑑賞することが多かったので、今回は新天地の開拓です。
で、素直な感想としては、彫刻は絵画と違って、作品そのものの中から色々な世界を見つけ出すんじゃなくて、彫刻の先にあるモノを見つけるという感覚でした。あくまで僕自身の感性ですが、例えば今回の展示の目玉であった『アフロディテ (アルルのヴィーナス)』を見て、何を想うかっていうと、そのヴィーナスの目の先に見えている景色なんですよね。何が見えているのかな? それを見て何を想っているんだろうな? その顔の理由は何を見た表情なのかな?そんなふうなことを考えさせられるんです。 絵画の場合はその絵の中に自分が入っていって、色んなストーリを見つけていく。つまり本当に作品に引き込まれていく感じです。 彫刻は、またそれとは違う世界観だと感じました。
もちろん彫刻自体の完成度の高さにも感心させられます。特に人の彫刻の“足”の部分には感動しました。地にしっかりと根付いているかのような力強さと、今にもそこから動き出すかのような躍動感。他の体のどの部分よりも僕は“足”の作りに感心しました。
そしてもうひとつ、印象深かったのは、首から上のない人の彫刻。 首から上の人の表情を想像(創造)してしまうんですよね。 特に『幼児を抱く女性と侍女』・・・本当は子供を生んで亡くなってしまった母親。もし生きて子供を抱いていたらどんな表情なんだろう。とびきりの笑顔で赤ちゃんを抱いているんだろうな・・・。 そう思うと、彫刻から世界が生まれるんです。不思議でした。僕自身はこの作品が一番印象に残っています。
・・・とまぁ、このような感じでした。とても味わい深い。広がりのある作品でした。 来春もまた興味深い展示をやるようなので行きたいなぁ・・・と。
あ、そうそう、今日京都をうろちょろした時の写真をマイフォトにのっけておきます。
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