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エルミタージュ展

Photo_28 京都市美術館に「大エルミタージュ展」を観に行ってきました。

 良かったですよ。色んな世界に触れることができる作品展でしたね。

 僕自身は、絵画の作者や時代背景について、深い知識や認識を持っているわけではないので、あまりそういったことは考えずに素直にその作品だけを眺めるんですね。  あくまで僕自身のストーリーで絵画の物語を考えていくわけです。

 そんな眺め方をしていて、今回の作品展の中で全体的に印象に残ったのは、「空の色」ですね。

 その時々の時代によって作品の色使いの流れというものはあるようですが、空の色使いは非常に興味深いです。 空一色で絵の表情は一変します。 のどかな空や荒れる空、静かな空や悲しい空、黄昏時のもの寂しい空。。。 空は絵を変えていきます。 人の表情や自然の表情は空に投影されている気がしましたね。

 そしてもう一つ、後半の「都市」をモデルにしたブースでの水面の描き方。 まさにため息ものでした。

 川の流れや海の表面に映し出される地上の景色。 ある意味では地上の景色よりもインパクトを受けます。 現実とは異なる光の届き方。本当ではないもの。 水面の表情はリアルとの対称世界ですね。違う広がりを感じました。

 水面に映る景色とか、あえて光の当たらない影の部分に描かれたものを観てみるとか、空の色を眺めてみるとか。。。 その絵画のタイトルになるような対象物を離れたところを眺めてみると、それを引き立たせる工夫が見ることができて楽しいですね。

 絵画の物語は背景によって引き立てられていくものなんですかね。 そこに僕にとっての絵画の本質があるような気もします。

 そうそう、写真の絵葉書、特に気に入った絵画のものです。一番上の作品は「野原の少女」、ルートヴィヒ・クナウスの作品です。

 この作品は野花の表現に引き込まれました。 穏やかな空の下、暖かい光の下に咲く花々。この花の描かれ方がいいんですよ。一見ごちゃごちゃしているように見えて、一つ一つ芯の通った花が咲いている。そんな中に一人の少女が好きな花々を選んでいる。その表情からは、歌でも歌っているのではないかと思えるほどの楽しさを感じられます。 観ているだけで心がほっと和むような作品でした。

 他にも良い作品がたくさんありましたが、、、今回はこれくらいに。

 たまに芸術に触れるのはやっぱり良いですね。 絵の物語を読むのも良いものです。 また色んな作品を観てみたいですね。

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