坂の上の雲を読もう。
随分と久しぶりの更新になってしまいました。
と、言うのも、
運動会後、なかなかに忙しく、
疲れが出たのか、
風邪を引き・・・、
しんどーっっ、
っとなっていたからです。
自分のクラスの子どもが、
二学期始まってから病欠ゼロで来ていたのに、
先生が一番に病になってしまったぜ(欠席はしていませんが)。
さて、
そんなこんなで、
今日はのんびりと読書をして過ごしました。
読書の秋です。
読んでいたのは、『坂の上の雲』。
司馬遼太郎の長編小説ですね。
今日、二巻を読破しました(なんと八巻もある!)。
序章とも言える二巻までを読んでみての感想は、
感動や悲しみといった類の感情的な面白さというよりも、
歴史を紐解き、解釈していく、そんな面白さがある気がします。
日本という国が、
列強に追いつくために、
どのような努力と施策を行ってきたか。
その列強が、
いかに極東の国々を見てきたか。
教科書で、
形だけで覚えた歴史が、
物語になって繋がっていく感じです。
そして、
小国たる日本が、
開化期を進んでいく姿。
秋山真之、秋山好古、正岡子規の三人の生き方。
読むほどに、
こういう考え方をしてきたのか。
こういう考え方もあるのか。
っと感心させられるのです。
個人的にここまで読んできて一番印象的だったのは、
日清戦争後渡米していた秋山真之が、
根岸(子規庵)にいる病の正岡子規を見舞った時に話した台詞。
「たとえば軍艦というものはいちど遠洋航海に出て帰ってくると、船底にかきがらがいっぱいくっついて船あしがうんとおちる。人間もおなじで、経験は必要じゃが、経験によって増える智恵とおなじぶんりょうだけのかきがらが頭につく。智恵だけ採ってかきがらを捨てるということは人間にとって大切なことじゃが・・・」
そして、話は続き、
「おそろしいのは固定概念(かきがら)そのものではなく、固定概念がついていることも知らず平気で司令室や艦長室のやわらかいイスにどっかとすわりこんでいることじゃ。」
と言う。
連合艦隊解散の辞の中にある、
「勝て兜の緒を締めよ」の言葉へと繋がっていく、
真之の信念のようなものを感じる気がしました。
小国、大国に関わらず、
戦争、政治に関わらず、
全てのことにおいて、
とても大切なことを言っている気がします。
さて、次は三巻です。
いよいよ日露戦争の開戦を迎えます。
旅順港、そして二〇三高地へ、
物語はここからが本番です。
がんばって読んでいこう!
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