「竜馬がゆく」を読もう。その1
年末に宣言したとおり、
司馬遼太郎の、
「竜馬がゆく」を読み始めました。
今回も例によって長編で、
八巻あります。
現在三巻を読み進めているところ。
さて、
竜馬。
二巻まで読みきったわけですが、
彼に引きこまれていく感じのする物語です。
正直、現時点(脱藩して江戸に登ったところ)までは、
竜馬は大したことをしていないのです。
旅。
剣術修行。
恋。
異国船の来航。
攘夷。
倒幕の兆し。
風雲の気配ただよう世。
心を動かされ、年を重ねていく。
ただ、
まだ、
何も成してはいない(北辰一刀流の免許皆伝は得てるけど)。
でも、
何か成しそうな気配は十二分に感じる。
台詞。
動作。
出会った人々を引きこむ不思議な人柄。
理詰めでは説明できない魅力が描かれる。
そして、
どんどん竜馬という人間が大きくなっていく姿がわかる。
あぁ、これから彼は大事を成すんだな。
その大事を、彼はどのように成すのだろうか。
興味は尽きない。
「坂の上の雲」もそうだったけれど、
歴史上の有名な人物(事象)なだけに、
何を成すのか、どのような結果が起こるのか、
実はわかっているのである。
でも、
これからの展開に期待が高まる。
やはり、
司馬遼太郎の文章は、すばらしい。
それと、
「竜馬がゆく」には、
後の大山巌(大山弥助)、西郷従道(西郷信吾)といった、
「坂の上の雲」にも登場する人物が出てきます。
当たり前のことですが。
それにしても、
幕末、刀を腰に差していた志士が、
いずれ、
日露戦争という近代戦を成すわけです。
幕末から明治維新、そして文明開化へ、
この次期が、
日本にとって本当に激動の時代だったのだということを感じずにはいられません。
そういった意味でも、おもしろいです。
「竜馬がゆく」
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