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「義経」を読む。

 ようやく長期の休みに入りました!

 

 せっかくなのでたくさん本を読みましょう。

 

 

 

 と、言うことで読んだのが、

 

 司馬遼太郎の、「義経」。

20140809


 

 

 

 

 

 

 言わずと知れた源義経。

 

 

 

 亡き父、源義朝の仇を討つため、

 

 平家を滅ぼす。

 

 栄光。

 

 

 その裏で、源頼朝の毒物になり、

 

 忍び寄る破滅。

 

 

 

 

 

 光と影が描かれる話。

 

 

 

 

 

 

 軍事にかけては天才。

 

 政治にかけては鈍感。

 

 純粋に人を思う心は、

 

 英雄にはなれても、

 

 歴史を動かす支配者にはなれなかった(義経はそれを望んではいないけれど)。

 

 

 

 

 

 

 頼朝は、

 

 支配者だった。

 

 

 

 その支配に差支えがある存在は、

 

 消し去らねばならなかった。。。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 最後に、

 

 義経の首が鎌倉に運ばれてきたとき、

 

 「悪はほろんだ。」

 

 と頼朝は言う。

 

 

 

 

 悪とは何だろうか。

 

 正義とは何だろうか。

 

 

 

 

 

 

 頼朝にとっては、

 

 正義は幕府による支配を盤石なものにすることであった。

 

 それを脅かす(かもしれないと判断した)義経は悪であった。

 

 

 

 ただ、

 

 義経にしてみればどうであろうか。

 

 

 

 義経にとっての正義は、

 

 父義朝の仇を討つこと、

 

 兄頼朝のために戦うこと、

 

 だったろう。

 

 

 

 では、悪とは。。

 

 

 

 

 

 

 

 

 つまり、

 

 

 義、

 

 ここで語られる、

 

 正義や悪というのは、

 

 

 

 当事者の都合で変わってしまうということだろう。

 

 

 

 歴史はその繰り返しで築き上げられてきた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 が、

 

 これで良かったのか、

 

 この先もこれで良いのかはよく考えなくてはいけない。

 

 

 

 

 なぜなら、

 

 その歴史は、

 

 平氏、源氏の争い。

 

 源氏の血の争いを生んだ。

 

 

 

 いや、

 

 そもそも、

 

 歴史は戦争の繰り返しだ。

 

 

 

 

 

 

 ここからはちょっと真面目な話。

 

 個人的な思いなので悪しからず。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 実は、

 

 当事者の都合で変わらない正義もある(と思う)。

 

 

 

 

 

 それは、

 

 手を差し伸べること。

 

 

 

 

 

 

 困っている人に、

 

 自らを犠牲にしてでも、

 

 手を差し伸べること。

 

 

 

 

 故、やなせたかしさんが、

 

 あんぱんまんを通して、教えてくれたことである。

 

 

 

 

 ひもじい思いをしている人に、

 

 自分の顔を食べさせる。

 

 

 

 その正義は、

 

 当事者の都合でひっくり返らない。

 

 

 

 

 

 

 

 なるほど、その通りだと思う。

 

 

 

 

 

 

 歴史は、繰り返してはいけない。

 

 ひっくり返らない正義で、

 

 平和を築かなくてはいけない。

 

 

 

 

 

 

 だとしたら、

 

 今日本が舵をきろうとしていることは、間違っていると自分は思う。

 

 

 

 

 今まで、

 

 日本がしてきたことは、

 

 いくつか矛盾はあるものの、

 

 「ひっくり返らない正義」が軸にあったように思う。

 

 

 

 が、

 

 これからは違う。

 

 

 

 もしもの事態があれば武器を使う。

 

 

 

 そのもしもって何?

 

 

 

 そもそも、判断することがおかしい。

 

 

 

 正義は、判断を要するものではない。

 

 本来ひっくり返らないのだから。

 

 

 

 判断すると、正義は当事者にのみ通用するだけのものになり、ともに悪も生む。

 

 

 

 そういうことだ。

 

 

 

 

 つまり、

 

 頼朝が、

 

 義経を敵としたことと何ら変わりがない。

 

 

 

 

 

 当事者の都合で、

 

 悪を滅ぼす(言い分としては、防ぐだと思うけど)。

 

 

 

 

 

 

 

 

 歴史の繰り返しに足を突っ込もうとしているんだ。

 

 そう思う。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 はい、

 

 まぁ、

 

 すんごく深読みしたわけですけど。

 

 

 

 「義経」

 

 

 の物語自体は、

 

 面白いです。

 

 

 

 盛者必衰。

 

 栄枯盛衰。

 

 

 

 そこに美しさ、

 

 もののあわれを感じるのは、

 

 確かな事実ですね。

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