功名が辻を読む。
随分と更新の間が空いてしまいました。
言い訳をすると、
大事な決断をした一か月だったのです!
さてさて、
今回の本題。
またまた司馬遼太郎です。
全四巻。
今、二巻を読んでいます。
NHKの大河ドラマにもなりましたよね。
山内一豊と、彼を支えた妻、千代の物語。
大名へ、そして土佐藩主へ、
功名を求めて戦い、苦悩し、出世していく伊右衛門(山内一豊)。
共に歩む、いや、先導する良妻千代。
今まで読んできた司馬遼太郎の作品とは、
少し趣が異なる気がしました。
緊張の走る殺陣。
歴史を動かす大事件。
「竜馬がゆく」や、「坂の上の雲」は、
見せ場がある、華があるような感じがしました。
でも、「功名が辻」は違います。
戦国時代。
たしかに天下の分かれ目。
歴史の大事件。
でも、主人公は歴史を動かした男ではない。
戦場、日々の生活、
その姿は、
なんとも泥臭い。
一見華やかさなどない物語に、
千代が花を添える。
戦場で、幾度となく一豊の脳裏に千代が表れる。
進むべき道は、千代が示してくれる。
我が道は、我だけで導くものではない。
これは、
今まで読んだ司馬遼太郎の作品にはない味わいがあります。
読み進めるのが楽しみです。
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