功名が辻を読み終えて。
明日から仕事です。
しょぼーん。
でも、
たくさん休んだので、頑張ります!!
さて、冬休みで、
「功名が辻」を読み終えました。
我が道は、我だけで導くものではない。
ということを、
前回書いたんですが、
この物語は、
意外にも、その道を逸れて幕を閉じるのです。
地道な道を歩み続けた一豊。
織田、豊臣、徳川、
全てに、尽くしてきた。
千代の話も、受け入れてきた。
謙虚で実直な姿が、最大の功名だった。
が、土佐24万石を得て、
謙虚さが影を潜めてしまう。
千代の意見を入れず、
国を、弾圧し納めようとする(これが、竜馬の時代の上士、下士=郷土の制度につながる)。
一国一城の主になる。
二人の夢は実現した。
でも、
夢の先にあったものは。。。
考えさせられる、最後なのでした。
ただ、
土佐を得てからのことが描かれることで、
一豊という人物が、露わになる。
いや、戦国の世の“人物”が、露わになる。
そんな気がしました。
「功名が辻」
面白かったです。
一豊と千代という、
歴史のメインストリームから外れた主人公だけに、
事実をもとにしつつも、
物語として彩られた部分が多くありました。
忍びのこりん、六平太。
千代と一豊の会話。
そんな人と人とのやり取りが、
その人物を露わにし、引き込んでいきました。
脚色か?
そうかもしれません。
良いんです。
物語ですから。
今まで読んできた司馬遼太郎の作品とは一味違う、
事実や行動によって引き込まれるのではない、
人間模様に引き込まれていく作品だと、自分は感じました。
さて、
NHKの「花燃ゆ」も始まったことですし、
次は幕末ものを読みましょうかね。
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